気温が上がってくると話題にのぼるのが熱中症です。熱中症はエアコンがない屋外にいる人や、水分の消耗が大きくなるスポーツ中の人などに起こると思われがちです。しかし、意外にも屋内での発症や重症化も多いと言われています。
そこで、熱中症対策で重要になるのが水分補給です。体内の水分は汗となって皮膚表面で蒸発し、体温を下げる働きがあります。しかし、水分が足りなくなると体温が上昇して熱中症を発症してしまいます。熱中症は最悪の場合、命取りにもなりかねない怖い症状なので、こまめな水分補給を心がけましょう。
水分補給のタイミングは、喉の乾きを感じたらすぐに飲むのはもちろんのこと、一定時間ごとに少量ずつ飲む習慣を身につけておくことをおすすめします。特に年配の人は喉の乾きを感じにくくなっていることが多く、気づかないうちに熱中症にかかってしまうことがあります。なぜなら、体内で最も水分をキープしてくれるのは筋肉ですが、歳を取ると筋肉量が減るため、脱水症にかかりやすくなるのです。そのため、こうしたことを意識して、適切な水分補給をすることが大切です。ちなみに、汗には体内の塩分も含まれるので、水分補給と併せて適度な塩分を一緒に摂ることも重要です。量がわからないときは、経口補水液などを利用するといいでしょう。
それから、脱水症予防で重要な指標となるのが尿の色です。いつもより色が濃いと感じたら、すぐ水分を補給してください。さらに、茶色や赤色が含まれる色になってしまった場合は、直ちに医療機関を受診しましょう。脱水から腎臓にトラブルが起こってしまっているかも知れません。早いうちに受診すれば、点滴による水分補給ですぐ改善することができます。
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